ドイツEVs

ダイムラー・ベンツ

ダイムラー2016年に次世代の商品戦略「CASE」を発表した。CASEとは「Connectivity(コネクテッド)」「Autonomous(自動化))」「Shared & Service(シェアリングサービス)」「Electrification(電動化))」を意味する。

 

ダ2017年の発表では、2022年までにメルセデスブランドの全車種でPHEV/HEVモデルをそろえ、2025年までに生産台数の25%を電動化すると発表した。EV(電気自動車)の本格的な普及に向け、ベンツ初のEV専門ブランドを立ち上げた。これはライバル社であるBMWの「i シリーズ」に対抗して立ち上げられたと考えられ、ブランド名は「EQ」である。

 

次世代型EVブランド「EQ」の車両は、ドイツのジンデルフィンゲン工場にて生産される。メルセデス・ベンツが本腰を入れてEV開発に取り組んでいる。

ダイムラーの戦略は、ガソリン車でも人気・利益が取れる、SUVをベースにし、GLA、GLC、GLGなど既存のSUVをベースに、数車種投入される予定である。

ダイムラーでは、EV/HEV/PHEVだけでなく、燃料電池にも力を入れており、2017年プラグイン燃料電池車「GLC F-cell EQ Power」を発表した。このようにダイムラーでは、エコカーに対しては、「全方位型」で取り組んでいる。

ダイムラーはテスラを猛烈に意識している(意識せざるを得ないが)と言われており、テスラの本拠地であるアラバマ工場でEVの生産をすることを発表、テスラのSUVモデル「モデルX」に対抗するためのSUVラインナップ拡充といえるかもしれない。また、最高級ブランド「メルセデス・マイバッハ」のEVモデルも検討している。

電動化だけでなく、電池のリユース・リサイクルにも力をいれており、電池システムの再処理・製造は子会社「ACCUMMOTIVE」が、定置用途でのリユースを「Mobility House」社と「GETEC Energie」社、材料のリユース・リサイクルを「REMONDIS」社が行う。

BMW

2018年9月ドイツ自動車大手BMWは、電気自動車(EV)のコンセプトスポーツ多目的車(SUV)「iNEXT(アイネクスト)」を発表した。車内はリビングルームのようにくつろげる空間を目指し、後部座席には指の動きに応じて音楽を操作する新技術を導入する予定であり。2021年に市販車の投入を目指す。このように、単に電気で動く車「EV」としてではなく、「未来の最先端技術が詰まったクルマ」として提供することでユーザーにより付加価値を提供する。つまり、高価格帯での拡販を目指すのが方針である。実際いsうまくいくかはさておき、単なるEVでのビジネスモデルは難しいであろうから、プレミアム価格でエンターテイメント車として売り出すのは間違っていないだろう。

2016年には半導体大手インテル、画像処理・検知技術を持つイスラエルのMobileye社(2017年、インテルに買収された)と自動運転の分野で提携している。

 

BMWグループは先行して電動車を市場に投入している。初めにi3を投入したが、ダイムラーと同様、SUVベースが主力になると予想される。

(1) i3:電池容量は33 kWhと少なめ。走行距離はレンジエクステンダー付き仕様で170km

 

(2) i8(ハイブリッド):車両価格:22,980,000円、EV走行距離は37 kmにすぎない。

フォルクスワーゲンG


フォルクスワーゲングループがEVを推進するのは(1)中国(販売台数の約40%が中国市場)でのNEV(New Energy Vehicle )規制に対応、(2) ディーゼルエンジンからシフトする必要性、(3)米国政権交代(米国ではトランプ大統領になってから、環境規制が緩和しつつあり、米国メーカーが環境対応車に力を入れる前に、覇権を握りたいという思惑)があげられる。

2016年に発表した新中期経営計画「TOGETHER Strategy 2015」でグループ(ポルシェやアウディを含む)として2025年までに30車種以上の電動車を投入することを発表した。

2017年には、「Roadmap E」という電動化戦略を発表した。その中で、2025年までに電動車市場で世界一になることを宣言し、2025年までに80車種の電動車を販売、2030年までに全車種で電動車を投入することを宣言した。

フォルクスワーゲンから現在発売中の「New e-Golf」が499万円

 

「今後の動向」

(1) 第1弾:コンパクトEV「I.D.」 2020年発売予定
「I.D.」は、2016年のパリモーターショーで世界初公開されたコンパクトEV。
フォルクスワーゲンのラインナップでは「ゴルフ」と同じセグメントに属するコンパクト4ドアモデルである。


(2)「I.D. CROZZ2(IDクロス)」
フォルクスワーゲンもやはりSUVベースのEVを開発している。


i.D.の特徴は以下。
・フォルクスワーゲン初の革新的なEV車
・EVのために新開発されたデザインにより一目でゼロエミッション車と認識可能
・125kWのモーターを装備し、後続距離は400~600km
・全く新しい室内空間を提供する内装デザインを採用
・2020年よりコンパクトEVとしてゴルフと平行で発売開始
・2025年以降は初の完全自動運転を実現
・自動運転モード(I.D.パイロット)起動時はハンドルをダッシュボード内に格納
・新しいデリバリーサビスにより郵便を車で受け取りが可能に
・モジュラーエレクトリックドライブキット(MEB)をフォルクスワーゲン初採用するコンパクトカー
・2025年までに年間100万台のEVを販売する目標を設定。


フォルクスワーゲンでは、コバルトなどの資源の確保のため、スイスの資源会社であるグレンコア社と提携した。