日本製EVs

日産

日系メーカーではEV領域のパイオニア

日産は、会社が窮地に陥り、選択と集中を迫られた中でEVに注力してきた。
EV事業が成功しているかはさておき、国内の販売ではEVの約8割りを占めており、日系メーカーの中では奮闘している。

日産は2017年に「アライアンス2020」を発表し、2022年までに12車種のEVを投入すること、2022年において、販売台数の約30%を電動車とすることを目標に設定した。

アライアンス2022とほぼ同時期に2代目 リーフ(ZE1型(2017年-))を発表した。

 

今回のフルモデルチェンジによりバッテリースペースの変更を行い、更に大容量バッテリーモデルをラインナップに加え、40kWh駆動用バッテリーを搭載し、JC08モードで400kmの航続距離を実現した。
日産のグローバル生産台数が2017年9月19日に1億5000万台を突破した。

(2) 日産自動車が高級EVの量産を計画。2020年から栃木工場で生産予定

日産自動車がEVの選択肢を広げて市場拡大に弾みをつけるべく、栃木工場に数百億円を投じて設備を整え、2020年をめどに高級EVの量産を予定。

 

トヨタ

EVでは出遅れたと報道されることが多いトヨタだが、環境対応車の中心はHEV/PHEVであり、ZEVはあくまで規制対応であると割り切っている。世界的な流れとしては間違っていないだろう。なぜなら、安価(200万円ほど)の普及モデルでEVを販売するには、電池の価格が20円/Whでも高いし、電池価格は8円/Whまで低価格化するといわれているが、(1)そもそもレアメタルなどの関係でその価格が長期間続くことは難しい(コバルトは2015~2017年の二年間で3倍以上価格が暴騰した。EVが普及していない時点でこうなのだから、世界中の車がEVになったら秋からにコバルト、ニッケル、銅、様々な金属資源が足りなくなるだろう。リサイクルすればよいとの意見もあるが、リサイクルでペイできるのは高価であるからであって、8円/Whを前提にした材料価格ではペイしないだろう)。)中国を除く市場、例えば欧州市場ではHEV/PHEVは順調な売れ行きであり、トヨタの戦略は間違っていないだろう。

本当にEVを普及化させるには、現在のリチウムイオン電池では難しく、ブレークスルーする可能性がある全固体電池の研究に力をいれているのはこのためである。全固体電池の中でももっとも早く実用化できる可能性がある系として、硫化物系電解質を用いた全固体電池に注力している。

● 中国対応:上述したように中国以外ではHEV/PHEV重視で問題ないが、中国のNEV規制に対応するため、EV対応も無視できなくなってきた。トヨタのEVは「C-HR」をベースとし、2020年に中国で発売を開始する予定である。

また、トヨタ自動車は「北京モーターショー 2018」において、2020年までに中国で電動車10車種を追加すると発表した。

 

また、駆動用バッテリーやインバーター、駆動系部品の生産を現地化し、中国市場向けの電動化を加速させ、中国での開発体制も強化する。2020年に現地の開発拠点であるトヨタ自動車研究開発センターで、電池パックを評価する電池試験棟を稼働させ、同年のEV発売に向けて現地での駆動用バッテリーの生産体制を整えていく予定である。

●EVシフト対応のための組織変更:

トヨタではEVシフトへの対応として、二つの組織変更をした。一つ目が、社内ベンチャーとしてEV事業企画室を設立しデンソー、アイシン、豊田自動織機を含めたグループとして取り組む。また、社長直轄の組織とすることで柔軟に動けるようにした。二つ目の組織変更が、デンソー、マツダ自動車と新会社「EV C.A. Spirit」を設立したことである。日野自動車、スズキ、スバル、ダイハツも同社への合流を決めている。「EV C.A. Spirit」という社名は覚えにくいが「C.A.」とはマツダ独自の開発手法「コモンアーキテクチャー」の略である。この手法は、エンジン、シャシー、などは車両を構成単位で区切り、それぞれに設計思想を設定する。この思想は、小型車から大型車などの車両サイズの枠を超えて全車種の基礎となり、少しのカスタマイズ、チューニングで新しい車両を設計・開発できる。

ホンダ


ホンダもトヨタ同様、EVシフトへの対応が遅れた。また、トヨタはHEV/PHEVが好調であるのに対し、ホンダのビジョンは見えにくい。ホンダはGMと燃料電池車の共同開発を進めており、燃料電池車の開発に比重が高かったのが事実である。

このような状況の中、2016年、「2030年に販売車両の約3分の2を電動車両とすることを発表した。ここでいう電動車両はEVだけでなく、HEV/PHEV、燃料電池車も含む。また、直近では、ホンダは量産型EVを2019年に発売することを発表した。2017年9月に発表されたホンダ新型のアーバンEVコンセプトをベースに、量産EVの開発が進める予定

(1) 新型アーバンEVコンセプト

都市の移動に最適なコンパクトサイズ

 

ホンダの人気小型乗用車「フィット」にも実はEVモデルが存在していた。
リース販売を自治体や企業向けに行っていた「フィットEV」。
電池は東芝製SCiBを搭載(20 kWh)していたが、今後も東芝製が採用される不明。