金属Li電池に関するレビュー

論文名:Pathways for practical high-energy long-cycling lithium metal batteries

https://www.nature.com/articles/s41560-019-0338-x

金属Li電池の論文は近年急激に増えているが、条件が統一されておらず、良好な結果を真に受けていいか、読者としては困るところがある。どのような条件に気を付けるべきか、ポイントをまとめてくれており、役に立つレビューである。例えば、電解液の量や金属Liの厚さなど、が影響度の大きい因子として挙げられている。

論文の要旨:最先端のリチウム(Li)イオン電池は特定のエネルギー限界に近づいていますが、今日のエネルギー貯蔵および電力用途、特に電気自動車への需要の高まりによって近年研究例が大幅に増えている。 Li金属は、既存または新興の高容量正極材料と組み合わせると、次世代高エネルギー二次電池として究極の負極材料となりうる。しかしながら、現在の多くの研究は電池材料レベルに焦点を合わせており、セル設計原理についての説明は非常に少ない。そこで我々は、正極材料としてハイニッケルのリチウムニッケルマンガンコバルト(三元系)酸化物を用いたLi金属二次電池として、350 Wh kg -1を超える500 Wh kg -1の高いエネルギー密度を達成するのに重要な条件を論じている。また、セルレベルのサイクル寿命に影響を与える、正極活物質の充填量(密度)、電解液の量、Li箔の厚さなどの重要な要素についても論じている。さらに、電解質-Li界面抵抗を減らし、また、デンドライトを抑制するLi表面の保護膜の効果、など、いくつかの重要な戦略を紹介している。

2019年03月13日